
伝統をつなぐということ ──映画『国宝』に思う、継承への感謝と祈り

先日、映画『国宝』を観る機会がありました。主演の吉沢亮さんの演技が圧巻で、3時間にわたる長い物語ですが、大きな感動を覚えた次第です。
これからご覧になる方のために詳細は書きませんが、歌舞伎という伝統芸能において、継承の難しさが描かれます。
これは、お寺にとっても他人ごとではないテーマ。
子息に恵まれてもお坊さんになってくれるかは本人次第です。婿養子や弟子を取るのも、今の時代は難しいものです。
私自身、就職もしましたが、お寺を継ぐことを受け入れられたのは、やはり故郷とお檀家さまへの愛着と感謝があったからです。
これは言葉で伝えられるものではなく、育つ環境で自然に身につくもの。いわばお寺で育つことでしか得られない素養といえるでしょう。
いいかえれば、住職とは地域とそこに住む方々の感謝があればこそ、務まる仕事なのかもしれません。
住職 吉州正行 合掌









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